専門学校を卒業してすぐにタイのバンコクへ移住した私。
小学生の頃から「海外で仕事をする」という夢を叶え、22歳でホテルのJapanese Assistant Managerとなったわけですが、知っている日本人は離れた本社にいる上司1人(女性)。
ホテルに日本人は私のみ。
軽く本社で仕事の説明はあったものの、引き継ぎも無く、前任者が残したマニュアルのみが頼りでした。しかし、マニュアル通りに全て進む訳もなく…。
着任早々、1週間目に事件が起きました。
なんとお客様の部屋に不審者が…。
1番の取引先の日系企業からの出張者の部屋に外部のタイ人が部屋まで後を付けてきて、ドアをノック。
お客様、確認することなくドアを開けてしまいました…。
幸いお客様に怪我などはなかったのですが、もちろん大問題となり、翌日には事件に合われた方の働く現地企業へホテルの総支配人、副支配人、営業マネージャーと私の4人で謝罪をしに行くことに。
事情を説明し、ひたすら謝る…
今後はこういうことがないようにと…
日本人の社長さんは、確認せずにドアを開けたうちのスタッフも悪いと言って下さり、それでもやはり心配にはなるからと当面の間は他のホテルを利用することも検討します、と、ここはまず穏やかに終息したのですが…
そんな中、トラブルは重なるわけで、同じ企業のホテル滞在者の方がスーツをホテルのランドリーに出したら、縮んでしまったとの苦情が。ヘビーユーザーのお客様。
そんな時に呼ばれるのがJapanese Assistant Manager。
そして、お客様から言われた一言。
「前はこんなことは起きなかった(不審者、ランドリートラブル)!!なんでお前みたいな頼りない奴が働けるのか分からない。前任者の方が良かった!!」
ちょいちょいちょい…と、ツッコミどころ満載ですが、面と向かって前任者と比較され、若いというだけで下に見られ、罵声を浴びせられて。
理不尽な怒りをぶつけられ、すでにバンコクに来たことを後悔しました。
その夜、こんな事で電話して良いのか迷いましたが、本社の上司へ電話しました。
その時に掛けてくれた言葉は、その後も色々と比較されがちな日々の中で、私を救い、勇気をくれました。
「あなたが仕事が出来ないのは、まだ始めたばかりだから。これから覚えてゆけば良い。これからも前任者と比較されることはあるでしょう。
でも、気にしないこと。
今後、他の人に出来ることが、あなたには出来ないことも出てくるかもしれない。でも、逆にあなたにしか出来ないことも沢山ある。だから、大丈夫。あなたはあなたができることを頑張れば良い。日々の積み重ねが大事よ。」
「大切なのは自分の現在地を知り、他者との違いを受け入れ、自分に出来ることをコツコツと。」
コーチングを学び、今、一番私にとって響くメッセージ。
あの時の上司が言ってくれた言葉にリンクしていることに最近、気が付きました。
上司がコーチングを学んでいたかは分かりませんが、その言葉は間違いなく私を引き上げ、その後の7年間、そして今でも私の心に寄り添ってくれています。
日本に帰国後、日本人だらけの企業で働き、その後、母となり子育てをしている中で出会ったコーチング。
今、改めて感じることは、人を育てる全ての場所にコーチング文化を。
家庭、教育現場、企業でも、人を育てる、人材育成には、コーチングを活用することで、よりスムーズに、深い信頼関係を築くためコミュニケーションを取れるようになることで、
「大切な人へ手を差し伸べられる自分になるために」
そして
「自分自身の広がる可能性のために」
新学期も始まり、新たなスタートとして、一緒にコーチングを学んでみませんか。
【大切な人に手を差し伸べられる自分になる】
🌸トラストコーチングスクール(7時間)
https://trustcoachingschool.com/contents/
【仕事も育児も後悔しない私へ】
🌸マザーズコーチングスクール(4時間)
https://motherscoachingschool.com/class/
トラストコーチングスクール認定コーチ
マザーズコーチングスクール認定ティーチャー
PPA認定パートナーシップコーチ
渡邉明日香
コメント